笛吹きたち会員

第35回青山フルートインスティテュート発表会


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「笛吹きたち」35号文学賞

第1席、草道修子さん、第2席は同数投票で星千春さん、岩並秀一さんのお二人がが授与されました。

「石の上」賞

DHさんが授与されました。

「いきの上」賞

桂川達郎さんが授与されました。


笛吹きたち35号の文学賞は以下の3名の方が授与されました。3名の方は偶然にも全員が準会員です。当日の表彰式に出席ができず、表彰状を用意することができませんでした。第二席は同点でしたのでお二人が選ばれました。

第1席

笛吹きたち三十五号文学賞
第一席
 草道 修子様
「笛吹きたち『笛吹きたち』を出せなかった長い言い訳 その一 「地震」」

 よってここに賞します。

二〇〇九年十二月五日
笛吹きたちの会
師匠こと 石原 利矩


第2席

笛吹きたち三十五号文学賞
第二席
 星 千春様
「おばあちゃん、私が誰かわかる?」
 
 よってここに賞します。

二〇〇九年十二月五日
笛吹きたちの会
師匠こと 石原 利矩


第2席

笛吹きたち三十五号文学賞
第二席
 岩並 秀一様
「日本で一番人口の少ない島」

 よってここに賞します。

二〇〇九年十二月五日
笛吹きたちの会
師匠こと 石原 利矩


石の上賞

石の上賞
DHさま  
おめでとうございます。  
とうとう石の上賞に輝きました。  
あなたは慎重な方です。入門されたときも事前調査を怠らず、紹介者に連れられてレッスンを見学し、その後入門されるまでしばらく時間がかかっていました。多分、他の教室を覗いて比較検討されていたのでしょう。その結果やっとDHさんのお眼鏡にかない青山フルートインスティテュートが選ばれました。めでたし、めでたし。  
研究熱心なあなたはレッスンではいつも問題を提起してくれます。 楽器の持ち方、指の形、アンブシュアの形、音色・・・師匠がたじたじとなるほどです。それに対して師匠が「ああでもない、こうでもない」と答えると「なるほど、なるほど」と肯いてはいますが、結局自分で解答を用意しているのです。自分の解答と師匠の言葉が一致して初めて現実味を帯びるということなのでしょう。  
人の言葉を信じないのではなく実験の結果と一致しなければ認めないという研究者魂の現れでしょう。  ところで、昔から「笛吹きたちの会」には言い伝えがあります。「フルートが上手になるには三冠王とならなければいけない」というものです。三冠王とは文集『笛吹きたち』・合宿・発表会の幹事を経験することです。DHさんも上手になりたければあと合宿と発表会の幹事を経験しなければなりません。  
これからその熱心さでますます音を磨き、音楽を深めて行かれることを祈っています。  
よって、ここに賞します。

平成十八年十二月二十四日
師匠こと 石原 利矩
笛吹たちの会一同


いきの上賞

 

いきの上賞
桂川 達郎様  
フルートと共に幾歳月。  
あなたは今や「笛吹きたちの会」のシンボル的存在となりました。  
笛吹きたちの行事ではあなたの「開会のご挨拶」無しには始まりませんでした。名演説も数々、巻紙にしたためた毛筆の挨拶文は見事でした。  
あなたは研究熱心のためか毎回のレッスンは他のお弟子さんの演奏を聴くために早めに現れます。最初は十分前ぐらいでしたがだんだん早くなり三十分前は朝飯前、一時間前に到着ということもあります。前の人のレッスン中は、目を閉じてじっとソファーに腰掛けていらっしゃいます。深く音楽を鑑賞しているのか、眠っているのか定かではありません。眠っているのならレッスン時間を一時間早めれば良いのにと思うこともあります。きっと、レッスン室がお好きなのでしょうね。  
飄々としてしていらっしゃいますが几帳面な所があります。レッスンする曲は製本して現れます。楽譜は必ずコピー譜を使います。そのコピー譜には黒の表紙が使われています。エチュードさえ全てをコピーして黒い表紙で装丁されます。そんなことなら現物を使えば良いのに思うこともあります。これもあなたの楽しみの一つになっているのでしょう。きっと書斎の楽譜棚には長年の黒い表紙のコピー譜がずらっと並んでいることでしょう。  
そんな一面が有りながらフルートの扱いにはときどきはらはらします。どこでも立てかけるからです。今でも語りぐさになっているルーテル市ヶ谷センターでの発表会のステージでのこと。譜面台の高さを調節するためピアノの蓋の上に置いたフルートがずるずるとすべり落ちた事件です。聴衆が目を疑っている間に床に落ちたフルートをとりあげ何事もなく吹き終わった時は奇蹟を見るようでした。  意表を突くことに不思議な力をもった桂川先生。  
黒い表紙の楽譜があとどの位増えるでしょうか。これからもお元気でフルートを吹き続けてください。  
よって長年のご研鑽とご努力に敬意を表し、ここに賞します。

平成十八年十二月二十四日
師匠こと 石原 利矩
笛吹たちの会一同